出羽の2山*月山・湯殿山縦走*4月

 出羽三山の内、過去、未来を象徴する月山と湯殿山を1日かけて縦走した

姥が岳から湯殿山、石跳沢までは登山道がなく、稜線上は背の高い密な笹薮に阻まれるため、一般的には残雪期のみ辿ることのできる雪道ルート。

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姥沢の月山スキー場が4月12日から営業開始しているので、姥沢駐車場、リフトを利用すると、スタート地点のリフトの上駅は既に1500mの標高にある


月山の山頂に近づくにつれて、山の斜面には前日の雨霙が凍り付き、表層は氷状のエビの尻尾がびっしりと生えはじめた。
岩を覆う様々な角度から生えたエビの尻尾は、前日の厳しい気象条件を思わせた。
翌日の今日は微風で穏やかな天気。
アイゼンで一歩踏み出すごとに表層の氷が崩れ、風鈴のように涼しい音が鳴るので、
山頂直下まで、とても気持ちが良い登りだった

山頂に月山神社と鳥海山が浮かび上がる




次の目的は姥が岳から湯殿山へ続く稜線の縦走

姥と湯殿山のコルにて、雄大な斜面に囲まれたところ

湯殿山へ

時々藪をかきわける


姥が岳

クラックと藪のミックス

湯殿山へ

月山を振り返る



湯殿山を振り返る

石跳沢のスノーブリッジを渡って
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月山の山頂だけでは感じえない奥行きを感じ、別の角度から山の表情を眺め、
春の山は距離も容易く伸び、朝から夕へと一日山を闊歩することができた。
1週間前からさらに雪解けが進んだ山の変化は著しく、春へと動きだしている自然の躍動を雪の下にも感じる日だった

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車の回送についても快くご協力もいただき、ありがとうございました