蔵王山塊のブナ巨木ツアー。城跡コース、高坪山、西山古道周回
北越後の春を越えて
北越後の残雪の山。素敵な自然と自然が育む素朴な人々を知るほどに、ようやくここに住む理由が分かったような気がする。今年の雪の豊富さがもたらしてくれた残雪の時期3月から4月にかけて山を歩き回る機会に恵まれた。ある日、一線を越えて春が来るーブナの雄花が咲き、葉がほころび始め、山の桜が咲き、雪に埋もれた沢に穴が開き岩魚が群れ、鳥が唄い始める。春はだれにも止められない。残雪のブナ林をどこまでも歩く。そんな抽象的な山の豊かな時間の案内人になれるといいな、と思う。
西山古道の登山道整備。自然工法。
蔵王山塊(高坪山)の西山古道の登山道の春の整備を行った。
平成30年に集落の方々と1年かけて協働で拓いた登山道だ。
その後手と時間をかけて、とても良い道になったと思う。
今日の作業人員と日数は、集落の山人と私の2名×2日半。
3年ほど経過して階段やトラバース箇所の斜面のあてぎの崩れが気になり、今春の整備に至った。
水路の橋かけ。
急坂部分や滑りやすい部分の階段の補修は、自然木を伐り出して階段のあてぎと杭を用意して、自然な傾斜で杭打ちし設置しました。杭はナラや栗の立枯木の芯を鉈で尖らせて作るのが職人技と、自然な傾斜で木を配置するのは経験とセンスだ。
集落の山人、ノコと鉈とかけやで、自然木を使って道を直してしまうのだから、本当にすごい。
荒れる前に、そのつど直すのが、道を良好に維持する上で重要だと思うが、その為には山人のような能力が必要だと感じるのだった。
イワウチワ、ブナの新緑、ヤマザクラ、シロバナニシキゴロモ、匂いこぶし、ミツバツツジ、ムラサキヤシオツツジ、谷合の残雪、山春爛漫。早春の北飯豊。写真紀行第二弾
北飯豊写真紀行の第二弾、早春。時に冬に逆戻りする4月、穏やかな3日間、頼母木山から門内岳を経て北股岳まで往復することができた。山は厳しく優しく美しく、足を運ぶごとに異なる表情を見せ、足を運ぶたびに魅せられるようになってきた。写真家は、朝日の出前から強風の中、山小屋を出発し、朝日の昇る前の冷え込んだ空気に射す光を撮る。ゆっくり歩けばダウンを着こまないと肌寒い稜線で風を撮る。そんな視点の速度に少し触れた不思議な旅だった。
積雪期の北飯豊2泊3日
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